〜SAJ〜 Stepfamily Association of Japan

子連れ再婚家族のための支援団体

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ステップファミリーの発達段階

ステップファミリーの家族発達について、参考となる研究情報があります。

以下に紹介する情報は、SAA(※1)の会員向けに配布された冊子『Stepfamilies Stepping Ahead』(SAA編,第4版、2000年)にパトリシア・ペーパーナウ博士(※2)が書いた"Stages in Becoming a Stepfamily"という章を、翻訳・編集して「ステップファミリーの旅の地図−ステップファミリーの発達段階 7つのステップ」と題して『SAJハンドブック』(2004年、SAJ発行)に掲載した章(27-53ページ)からの抜粋です。なお、この発達段階についての解説は、SAAのサポートプログラムとして使用されているテキスト『Stepping Together』(Emily & John Visher著、1997年)にも紹介されています(15-19ページ)。

すべてのステップファミリーが同じ発達をたどる訳ではありません。しかし、家族に起こる事象や感情そのものは共通することも多いのが事実です。

自身の家族の、現在抱える事象や感情が、ステップファミリーとして割合自然に起こりうるものであることや、多くの方が経験するということを知ることは、悩みを抱え途方にくれた当事者にとって冷静さを取り戻し、孤立した感覚から脱する機会になりえるでしょう。

ステップファミリーが「まとまった家族」になっていく過程で感じる様々な気持ちの変化を、パトリシア・ペーパーナウ博士は7つの段階に分けて紹介しています。

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1.夢と期待に満ちている時期

新しい関係を始める場合によくあることですが、ステップファミリーの場合も、自分たちの新しい暮らしについて、多くの幻想とも言える現実的でない期待を持つようになります。

「パートナーが自分を愛しているのだから、自分の子どもたちも同じように愛してくれるはず」「子どもも新しい親を持って、幸せに思うはず」などの期待がこれにあたります。

多少の問題があっても、新婚である夫婦は「ごくごく短い時間で愛がすべてを解決する」と根拠もないまま確信しています。

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2.何かがおかしいと感じ始める時期

幻想を幻想と認めることは難しく、多くのステップファミリーでは自分が作り上げた期待のパターンに沿うように、大変な努力を続けています。

親たちはすべてがうまくいっていると自分に信じさせようとします。しかし、水面下では居心地の悪さが大きくなり、特に継親は何かがおかしいと感じ始めるようになります。

この感情は特に継母に関してしばしば見られるものです。

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3.はっきりと現実に気づく時期

「まとまったひとつの大きな幸せな家族になる」という考えが、達成不可能な夢にも思えるようになってきます。

再婚した実親の緊張は高まり、継親のニーズと子どものニーズのバランスを取ることが苦痛になります。継親は家族に変化が必要だと気づくようになり、子どもたちが自分のニーズを口にするようになって、実親は子どもとパートナーの板ばさみになり緊張を感じます。

ステップファミリー関連の本を読むこと、他のステップファミリーの人たちと話すこと、セラピー、カウンセラーとの会話など、外部からの刺激により、継親は問題と対決しようとする気持ちを大きくしていきます。

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4.変動の時期

この段階において家族は、多くの激動を経験します。

継親は、自分を家族の一員として受け入れるよう主張し始めます。ストレスいっぱいのこの時期、初期の段階と同じく、家族は血のつながった者同士に分かれてしまいます。

夫婦はよりおおっぴらに口論を始めるようになり、しばしば血のつながった者同士で固まりお互いに対立します。

この時点では、お互いを理解すること、夫婦関係を改善する時間を持つ努力をすることが非常に重要です。

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5.行動の時期

ステップファミリーがこの段階に到達するには4年ほどかかり、夫婦がよく協力している場合でも、1、2年はかかるものです。

もしあなたとあなたのパートナーがチームとして足並みを揃えて行動することができないでいるなら、この段階でステップファミリーのグループや夫婦カウンセリングを探すとよいかも知れません。

あなたには、自分自身と家族に対する責任があります。

多くの家族がこの時期にこういった外部との接触を図ることが、ステップファミリー間の関係改善と家族みんなの幸せな将来を築くための役に立ったと感じています。

この段階で、夫婦は家族のジレンマを「チーム」として解決できるようになり、子どものニーズを満たしてより子どもをかわいがってやれるようになります。親子関係は注意深く維持され、新しいステップ親子の関係が発達していきます。

夫婦によっては一部の問題においてこの行動の段階に素早く移行し、他の問題では初期の段階に留まる場合もあります。

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6.関係が深まる時期

実親と継親は、今では一緒にものごとを行うことをますます快適に感じており、継親子の関係は強固になり、より落ち着いた親密さを増します。

子どもと離れて暮らすもうひとりの実親との関係も落ち着き、時には小さな問題が起こるものの、毎日を過ごすことが楽になります。

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7.連帯達成の時期

この時点で家族関係は強固になり、家族のメンバーは新しい家族に属しているという感じを持つようになります。
問題がおきても以前のように限界にまで達し家族がバラバラになってしまうことはなく、ほどなく家族は快適な安定を取り戻します。


もちろんすべての家族の発達が、スムーズにこの段階のように進むわけではありません。
ある段階まで上がった後に事件が起こり、一度まとまりかけたステップファミリーがすでに解決したはずの段階へと戻ってしまうこともあります。
ただし、その場合その段階を終え次に進むのも早いものです。
それぞれの段階につけられたタイトルは重要ではありません。
重要なのは、湧き起こる感情と状況そのものなのです。


※1 SAA(Stepfamily Assosiation of America) 1979年12月1日発足して以降全米規模で支援活動を展開してきたステップファミリーの支援機関。多くの当事者と研究者の協力によりステップファミリーの研究が蓄積され、ステップファミリーに関する書籍や教育プログラムなどを多数提供してきた。2006年に活動を停止し、その資源と活動の拠点をオーバーン大学の全米ステップファミリー・リソース・センター(National Stepfamily Resource Center 以下NSRC)に移管した。現在のNSRC所長はフランチェスカ・アドラー=ベーダー氏(オーバーン大学 人間発達・家族研究学科 教授)。

※2 パトリシア・ペーパーナウ博士(Dr. Patricia Papernow)は、全米的に著名なステップファミリーおよび離婚後の子育てに関する専門家であり、臨床 家、スーパーバイザー、コンサルタント、研修教官として30年以上にわたる経 験を有する。米国マサチューセッツ州ハドソンで個人営業している臨床心理士であり、SAAの後継組織NSRCのステップファミリー専門家評議員(Stepfamily Expert Council)でもある。『ステップファミリーの家族関係を生き抜き、幸せになるために—うまくいくこと、いかないこと』(Surviving and Thriving in Stepfamily Relationships: What Works and What Doesn't, Routledge, 2013)と『ステップファミリーになるということ—再婚家族における発達段階』(Becoming a Stepfamily: Stages of Development in Remarried Families,Jossey-Bass, 1993)という2冊の本を著している。この記事で紹介している「ステップファミリーの発達段階」の考えを導いた彼女の研究結果については、後者の著書で詳しく述べられている。

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